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<title>PICTEX BLOG</title>
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<title>TrueTypeフォントパーフェクトコレクション改訂第５版</title>
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<summary type="text/plain"><![CDATA[ 3月23日にインプレスジャパンから「TrueTypeフォントパーフェクトコレクション」改訂第５版が発売されます。これはビットストリームのTT&amp;T1欧文フォントを500書体ずつ収録したCD-ROM付の書籍で、本文では欧文書体の分類や...]]></summary>
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<![CDATA[<p><a href="http://www.impressjapan.jp/books/2847" target="_blank" ><img alt="2847B.gif" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/2847B.gif" width="170" height="240" border="1"/></a></p>

<p>3月23日にインプレスジャパンから「TrueTypeフォントパーフェクトコレクション」改訂第５版が発売されます。これはビットストリームのTT&amp;T1欧文フォントを500書体ずつ収録したCD-ROM付の書籍で、本文では欧文書体の分類や簡単な歴史、使い方などを一般の人向けに解説しています。</p>

<p>この本について、思い出をすこしツイッター上へ投稿（3月1日）しました。以下はそのツイートの再録です。</p>

<p>私はこの本のフォント選択、解説、検証、ページデザインなどを行っています。本書は今回が98年の初版より都合10刷目となるロングセラーで、収録フォントは変更ありませんが、Win7などへのインストール方法を追加し、解説も多少リライトしました。</p>

<p>実は印税契約じゃないから、重版がかかっても私の実入りはないんですが、改訂の時の作業料金をいただけますし、関わった書籍が10年以上の長い間受け入れられているというのはうれしいものです。</p>

<p>もともとこの企画はインプレスの辻本さんと玉巻さんが、ビットストリームのフォントライセンス契約が取れそうなときにMdNの編集長だった野口さんへ相談に行き、そこで私を紹介していただいたのが始まりです。</p>

<p>最初にビットストリームがライセンスを持っている数千ものフォントを渡されて、この中から500書体選んでパッケージ化したいので、選択・解説・デザインのすべてを受けてくれないかというお話でした。</p>

<p>私はフォントは大好きだったけど専門家じゃなかったので、ちょっと戸惑いました。そこで、神保町の洋書印刷でAMのVarityperという電算写植を打っていた知人に相談し、助言を受けながら、汎用性の高いと思われるフォントをチョイスしていきました。</p>

<p>私が考えたのは、見た目が地味でも汎用性の高いフォントを選ぶこと、モンセンのように書体の美しさと組んだときのイメージがわかる印字見本にすること、デザイナーではない人に向けた書体と組版の簡単な解説を入れることの３つです。当時は一般向けのそういった書籍はほとんどありませんでした。</p>

<p>書体と組版の解説では、主に日本軽印刷工業会が出していた「絵で見る欧文組版百科」（1988年）を参考にしました。これはThe TypEncyclopediaという洋書の翻訳本で、研究者向けではなく欧米の写植やさんのために書かれたガイドブックです。<br />
 <a href="http://www.amazon.com/Typencyclopedia-Typography-Graphics-Library-Composition/dp/0835219259"><br />
こちらがその原書「The TypEncyclopedia」です。</a></p>

<p>さらに、ピーチピットの「Mac is not a Typewriter」など一連のロビン・ウイリアムズ本も参考にしました。初心者に向けてフォントや組版の話をするときは、マニア的な視点ではなく実用的な視点からにしたかったのです。</p>

<p>他にも美術出版社の「欧文文字の基本」や、朗文堂の研究書なども参考にしています。片塩二朗さんを訪ねてお話を伺ったのもその時で、それがその後、ちょっと困ったことになりました。 <a href="http://tonan.seesaa.net/article/47184424.html" target="_blank">http://tonan.seesaa.net/article/47184424.html</a> （コメント欄を参照）</p>

<p>もうひとつ困ったのはビットストリームが、Type1までライセンスしたのは担当者の間違いだったからTrueTypeだけにしてくれと出版直前に言ってきたことです。これはインプレスさんが粘り強く交渉して、なんとかType1フォントの同時収録を許可していただけました。</p>

<p>それでもビットストリームのベーシックなフォントが500書体入って2980円なので、売れ行きは好調でした。いろいろなデザイナーの事務所でこの本が置いてあるのを見たり、本書がきっかけでフォントデザイナーになったというメールもいただきました。</p>

<p>売れ行きがよかったので、ビットストリーム側にも喜んでもらえたようでした。Type1のライセンスも継続してもらえることになりました。</p>

<p>本書が世に出てから12年も経ち、当時に比べるとフォントの情報も簡単に手にはいるようになりました。あの時にこういう本に関わることができて光栄でした。</p>

<p>初版からライセンスやバグの関係で数書体を入れ換えましたが、基本的には内容はそのままなので、すでに持っている人は新たに買う必要はありません。</p>]]>

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<title>ツイッター公式RTと非公式RTの違い</title>
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<modified>2010-03-08T06:09:57Z</modified>
<issued>2010-01-23T01:09:26Z</issued>
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<created>2010-01-23T01:09:26Z</created>
<summary type="text/plain">ツイッター上でアジールの佐藤直樹さんに聞かれたため、公式RTと非公式RTの違いを説明します。なので以下は佐藤さん宛ての私信みたいなものなんですが、ほかの人の参考になるかも知れないので、こちらでも公開します。もし間違いがあれば修正しますので指...</summary>
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<dc:subject>networld</dc:subject>
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<![CDATA[<p>ツイッター上でアジールの佐藤直樹さんに聞かれたため、公式RTと非公式RTの違いを説明します。なので以下は佐藤さん宛ての私信みたいなものなんですが、ほかの人の参考になるかも知れないので、こちらでも公開します。もし間違いがあれば修正しますので指摘してください。</p>]]>
<![CDATA[<p>Twitterの日本語サイトでもようやく正式にRT（リツイート）機能が付いた。今まで自然発生的に使われていたRTとはちょっと表示や使われ方が違うため、ユーザーに多少の混乱もあるようだ。ここでは今までのRTを「非公式RT」、今回始まった正式なRTを「公式RT」と呼んで説明します。</p>

<p>RTというのは、メールの「転送」のように、誰か別の人の発言を自分のフォロアーにも伝えたいときに使うコマンドです。しかし、非公式RTではそこに自分のコメントを追加して「引用」の代わりに使うことが多かった。</p>

<p>この場合（非公式RT）の問題点として、RTが続いた場合に元ツイートがどんどんカットや改変されてしまったり、元々は誰の発言なのかわからなくなることがあった。</p>

<p>そこで公式RTでは自分のコメントをいっさい付けず、「こんなツイートがあったからみんな見てね」というだけの機能に特化した。ツイートの文章は元発言者のものが改変されることなく使われ、アイコンは元発言者のものが使われる。これは「情報の信頼性を担保する」ということです。</p>

<p>RTした人のアカウント情報は、140文字とは別に見えないメタ情報として付加されるので、それを表示できるクライアントソフトを使用すれば、元発言から自分に届くまで、誰と誰を経由してきたのかがすぐわかるようになっている。</p>

<p>ただし、例えば佐藤さんのTLに俺がRTした別の人のツイートが表示され、それが不快だという場合ももちろんあるでしょう。自分が読みたいのはあなた自身のツイートであり、別に他人の発言をまるごと紹介してくれなくても結構です、と言う場合。</p>

<p>そんなときは、その人のRTだけを自分のTLに表示しないようにもできる。RTした人のTwitterページへ行って、「フォロー中」の横にある緑色の丸いアイコンをクリックすればいい。これで、その人の本人の発言は表示されるが、ただ転送されてくるRTは表示しなくなります。</p>

<p>こういうことが出来るのが、今回始まった公式RTのいいところ。で、それとは別にいままで使われてきた非公式RTというのがある。これは元発言に自分のコメントを足して、他の人のTLにも見えるように再投稿するやりかた。このRTも今まで通り使うことが出来る。</p>

<p>でも、ふたつの使われ方があると混乱するからということで、今までのRTの代わりにQT（引用付きツイート）やviaを使おうと言う意見もあり、採用しているクライアントもある。このあたりはもともと非公式にユーザーが作ったルールなので、どれを使うのかは自由なのです。</p>

<p>普通に返信をすると「自分と相手の両方をフォローしている人以外のTLには表示されない」ので、まわりの無関係な人を巻き込んでいくというTwitterの魅力が半減してしまう。なので相手への返信であっても自分のフォロアー全部に見てほしい、というとき非公式RTは便利でした。</p>

<p>でも、今後そういう場合はQTを使ったり、相手アカウントの前にドットをつけたり、または非公式RTを使い続けてもいい。「どれでも自分の好きなものをどうぞ、そのうちにスタンダードが決まっていくでしょう」という考え方なんじゃないかな。</p>

<p>ちなみに、私自身もいろいろ試しながら使い分けてます。最近は、相手アカウントの前にドットを付けるのが気に入ってますが、元発言の引用はしにくいかも。以上、公式RTと非公式RTの違いでした。</p>]]>
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<title>賢いパスワードのつけ方</title>
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<modified>2010-01-15T12:34:54Z</modified>
<issued>2010-01-15T12:32:08Z</issued>
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<summary type="text/plain">セキュリティの第一歩はパスワードの管理から。でもこれがちゃんと出来ている人ってほとんどいないね。そこで２つのポイントを伝授します。（Twitter投稿の再録です） 1）パスワードは３つ作ろう。ひとつはネットバンクなど超重要なものを扱うときの...</summary>
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<dc:subject>PC &amp; Mac</dc:subject>
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<![CDATA[<p>セキュリティの第一歩はパスワードの管理から。でもこれがちゃんと出来ている人ってほとんどいないね。そこで２つのポイントを伝授します。（Twitter投稿の再録です）</p>

<p>1）パスワードは３つ作ろう。ひとつはネットバンクなど超重要なものを扱うときのパス、もうひとつはメールやログインなど、日常的なところで使うもの。最後は会員制サイトの登録などで、バレてもかまわないもの。この３つを使い分けること。</p>

<p>２）子供やペットの名など、個人から連想できる言葉はNG。辞書に出てくる単語も禁止。無意味な文字列をつくるには、文章を考えて、その頭文字を組み合わせるといい。</p>

<p>例：ようやく買ったiPhone 3Gは便利 → ykiP3Ghb　数字や大文字をまぜて8文字くらいで組むこと。</p>

<p>頭文字を組み合わせて作ったパスワードは、元のフレーズを思い出しながら入力すれば間違えたり忘れたりしない。それに、重要度を分けておくことで、万一パスワードが漏れても致命的なことになるのを避けられます。</p>

<p>作ったパスワードは、付箋にメモしてモニタに貼ったりしちゃ絶対ダメ！紙に書いて封筒に入れ、大事な場所へ保管しておく。家族にだけはその場所を教えておきましょう。それから、面倒でも年に1度くらいはパスワードを変更しよう。以上です。</p>]]>

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<title>ストローが嫌い</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.pictex.jp/blog/archives/2009/11/post_269.html" />
<modified>2009-11-27T12:32:19Z</modified>
<issued>2009-11-27T12:29:17Z</issued>
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<created>2009-11-27T12:29:17Z</created>
<summary type="text/plain">ま、どうでもいいような話なんですが…、アイスコーヒーでもウーロン茶でもジュースやソーダでも、冷たい飲み物を頼むと必ずストローが付いてくる。でも、どうも俺はこのストローでチューチューと飲み物を吸うのが苦手なのだ。</summary>
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<![CDATA[<p>ま、どうでもいいような話なんですが…、アイスコーヒーでもウーロン茶でもジュースやソーダでも、冷たい飲み物を頼むと必ずストローが付いてくる。でも、どうも俺はこのストローでチューチューと飲み物を吸うのが苦手なのだ。</p>

<p>理由はふたつあって、まずは味が悪くなってしまうこと。牛乳嫌いの子供にストローを使わせると牛乳を飲めるようになるのは、つまり飲み物の香りを消してしまうからだ。でも俺はコーヒーやウーロン茶などの香りを楽しみたい。それにコップが唇にあたるときの感触も「味覚」のひとつだと思っているから、プラスチックのストローを咥えるのは嫌な気分がする。ビンやコップに直接くちをつけて飲むというのは俺にとって大切なことなので、牛乳もビンのやつを宅配してもらっている。</p>

<p>それに、大のオトナがストローで飲み物を吸っているのは、基本的に“絵にならない”と思うなあ。俺はアルコールを飲まないけど、カウンターバーや居酒屋で、お酒やドリンクをストローで飲んでたらそいつは格好悪いだろうと思う。悪酔いしそうだし。</p>

<p>ま、絶対というわけじゃなくて、小さな紙パックの飲み物やシェーク状のドリンクなど、場合によってはストローも使うことはあるんだけど、なんかみんなが当たり前のようにストローを使って飲んでいるのを見ると、ちょっと不思議な感じがするんだよなあ。海外ではどうなのかな。</p>]]>

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<title>電子の文字 ── モリサワと写研</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.pictex.jp/blog/archives/2009/11/post_268.html" />
<modified>2009-11-09T04:38:32Z</modified>
<issued>2009-11-09T04:06:24Z</issued>
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<created>2009-11-09T04:06:24Z</created>
<summary type="text/plain">某所からリクエストがあったので、12年ほど前「ワイアード日本版」に書いた原稿を掲載しておきます。内容は当時のものですし、細かい間違いなどがあるかもしれませんが、文章は発表当時のままです（約物の表記をWeb用に少し修正しました）。 また、個人...</summary>
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<![CDATA[<p>某所からリクエストがあったので、12年ほど前「ワイアード日本版」に書いた原稿を掲載しておきます。内容は当時のものですし、細かい間違いなどがあるかもしれませんが、文章は発表当時のままです（約物の表記をWeb用に少し修正しました）。</p>

<p>また、個人名の一部をイニシャルにしてあります。というのはこの記事を発表した後、取材した写研の方から「オフレコのはずだったのに、なぜ書いた」という抗議を受けたのです。私は「オフレコ」と言ったつもりは全くなく（そもそもオフレコであれば取材には行かない）、「会社としての正式発表ではなく、個人的な見解でいいから話を聞かせてくれ」といったはずでした。</p>

<p>おそらく上部から何か言われて、話をしてくれた人の立場が悪くなってしまったのでしょう。原稿を読んでいただければわかると信じていますが、この記事はどの会社に対しても毀誉褒貶や批判を目的に書いたものではないと考えていたので、これは非常に残念な反応でした。しかし写研以外の取材先や業界内部からは非常に好評で、JAGATの小笠原治さんからも「よく書いたね」とほめていただきましたし。私個人も気に入っている原稿のひとつです。</p>

<p>写研はこのあと脱税事件でいろいろあったと聞きます。が、詳しいことはやはり伝わってきません。文字を大切な文化として考える一人としては、今でも写研の美しいタイポグラフィを、望む人びとが自由に使えるようにしてほしいと願っています。</p>]]>
<![CDATA[<p>---------------------------------------------------------------------------</p>

<p><strong>電子の文字 ── モリサワと写研</strong><br />
ワイアード日本版　1997年10月号（3.10）掲載原稿</p>

<p>words 深沢英次 Eiji Fukasawa</p>

<p><br />
石井茂吉と森沢信夫が1924年に発明した日本語の手動写植機は、それまでの鉛活字による文字・印刷技術を一新してしまうほどのテクノロジーだった。ホットタイプ（活字）からコールドタイプ（写植）へ。この流れは世界中を席巻し、活字による文字組みは過去のものになってしまった。現在、私たちが使っている「活字」という言葉も、そのほとんどは写植による文字を指すものだったと思っていい。そして今、DTPをはじめとするデジタル化が文字のありようをもう一度大きく変えようとしている。世界中の言語の中でも最も難しい組版処理を要求される日本語とその字母（タイプフェイス）を、ビジネスの中枢に置いてきたふたつの会社も、今また大きな岐路に立とうとしているのだ。</p>

<p><br />
<strong>◆モリサワの決断</strong></p>

<p>1984年、ゼロックス・パロアルト研究所の主任研究員だったジョン・ワーノックはアドビ・システムズを設立し、PostScriptというコンピュータ言語を発表した。翌年には、アルダス社長のポール・ブレナードがPostScriptを利用して、DTP（Desktop Publishing）というパーソナル・コンピュータによる出版技術を提唱し、PageMakerを発表する。生まれたばかりの小さなコンピュータ、Macintoshで稼働するこの「次世代の出版環境」は、当時ドイツで行われたDRUPA（国際印刷機材総合展示会）でも入場者の注目を浴びていた。</p>

<p>多くの人がMacのモノクロ・9インチモニタに釘付けになり、その画面上で組んだ文字が、同じ書体、同じサイズでレーザーライターやライノトロニックといった高品位の出力機からプリントアウトされることに息をのんだ。そして、その観客のひとりに写植機メーカー、モリサワの社長（現会長）である森沢嘉昭がいた。</p>

<p>もちろん、それまでにもコンピュータによる文字組みはあった。ガラスの文字盤に光を当て、それをレンズで拡大・縮小して印画紙に焼き付けるという写真植字機だが、欧米ではすでに70年頃からコンピュータ制御によるものが登場し、手動写植機に対して自動写植機、電算写植機などと呼ばれていた。70年代の後半には日本でも、光学式の文字盤を必要としないデジタル出力のものが発売されている。</p>

<p>モリサワは当時、ライノタイプ社のライノトロニック出力機を使用する「ライノトロン202Eシステム」という電算写植機を販売していた。同じライノトロニックを使用できるという点でも、MacintoshのDTPは森沢嘉昭の印象に強く残ったようで、DRUPAの後、ライノタイプ社との会合でもMacのことを話題にしていた。</p>

<p>一方、世界進出の機をうかがっていたアドビも、日本語の字母デザインを供給してくれるビジネス・パートナーを捜していた。写研をはじめ複数の会社と接触したが、どこもまだDTPやPostScriptをきちんと理解しているような状況ではなかった。しかし、数字や記号を入れても100文字程度で済む欧文の書体と比べ、最低でも5,000文字が必要とされる日本語のPostScriptフォントをカリフォルニアのアドビ社内で作成するのは無理だ。どうしても和文書体を所有し、アウトライン・データ化のノウハウをもつパートナーを探さなければならない。そんなとき、アドビの提案に興味をもっているという写植機メーカーが現れた。それがモリサワだったのだ。</p>

<p>86年、アドビとモリサワはPostScript（Type1）和文フォント（以下PSフォントに略）を共同開発するという契約を結んだ。モリサワはさっそく日本語の数書体をアウトライン化するという作業に取りかかった。</p>

<p>時はまだ写植機全盛の時代である。当時のモリサワも、売り上げのほとんどを電算写植機とそのシステムに頼っていた。最初にリリースすることが決定したリュウミンライト-KLと中ゴシックBBBの2書体は、確かに写植ではそれほど人気のある書体ではなく、タイポグラフィ・デザインとしては償却が済んでいるという判断もあった。しかし、DTP用にフォントを供給することで、それまで自らのビジネスの中心だった写植業界を潰してしまうといった不安はなかったのだろうか ?  </p>

<p><br />
<strong>◆使えなかった“イカルス”</strong></p>

<p>「最初はあくまでもOA用という認識で、まさかプロのデザイナーや出版社がDTPで仕事をするなんて、我々も予想してませんでした」と語るのはモリサワの石田健常務取締役。もともと石田は電算写植用の文字を開発していたが、アドビとの契約後は日本語PSフォント作成のリーダー的な役割を負っている。</p>

<p>モリサワでは電算写植用のアウトライン・フォント作成に「イカルス」というシステムを使っていた。西ドイツのURWが開発したイカルスは、ワークステーション上で動くソフトウェアであり、スキャンした文字デザインをデジタル化し、さまざまなフォーマットにコンバートできるというものだ。対応しているフォーマットには直線ショートベクトル、直線と円弧の組み合わせ、2次スプライン曲線、ベジェ曲線などがある【＊1】。</p>

<p>PSフォントの場合、アウトラインのデータは3次ベジェ曲線と呼ばれる方法で記述される。現在のイカルスはかなりの精度で元データをベジェ曲線にコンバートできるのだが、その当時はそう簡単にはいかなかった。</p>

<p> 「アメリカのアドビにはデータを持って何度も行きました。彼らから曲線ポイントの位置や数について、細かな指示が出ます。一見同じように見えても、出力時のサイズによって微妙に影響してしまうらしい。結局イカルスが使えないので、リュウミンライト-KLと中ゴシックBBBのPostScript化にはアドビ製の専用ソフトウェアを使って最初から作り直したのですが、完成するまでには20人近いスタッフで、1年以上の時間がかかってしまいました」と石田は言う。</p>

<p>いくらOA用といっても、そこまでのコストをかけた商品を世に出すには、それなりの戦略や営業判断があったはずではないか。しかし石田はこの質問をさらりとかわした。</p>

<p> 「DTPが市場として確立するかどうかはわからなかったが、日本語の場合はどんな書体でも、商品にするまでにはものすごい手間がかかるのです。もちろん、電算写植機の営業部隊からは不安の声も多少上がりましたが、会社としても常に新しいことを先取りしていたいと考えていましたから」</p>

<p><br />
<strong>◆TimesとHelvetica</strong></p>

<p>モリサワはOA用を想定していたというが、共同開発をしたアドビと、PostScriptを商品の目玉にしようと考えていたアップルの戦略は少し違っていた。</p>

<p>日本最初のPSフォントは89年に、アップルコンピュータのNTX-Jというプリンタに搭載されて発売を開始したが、このプリンタに飛びついたのはビジネスマンではなく、グラフィックデザイナーたちだったのだ。翌年の90年にはIllustrator、QuarkXPress、PhotoshopといったDTP用ソフトウェアのラインナップが揃い、新しもの好きなデザイナーの間に、DTPとMacintoshは一種の熱狂をもって迎えられた。</p>

<p>しかし、それまで、指定したものを写植のオペレーターに印字してもらうというシステムが出来上がっていた業界の中からは、同時にDTPに対する不満も湧き上がってきた。数百もの書体から好きなものを自由に選ぶことのできる写植に比べ、DTPの2書体というのはあまりにも貧弱に見えたし、アメリカ生まれのPageMakerやQuarkXPressといったレイアウト・ソフトはまだ縦書きに対応することができず、その文字組みもプロの目からは許しがたいほど甘いものだった。中でも特に評判が悪かったのは、この和文2書体の英数字のバランスが非常に悪いということだった。</p>

<p>実は、アドビとの共同開発でモリサワが要求されたのは、リュウミンライト-KLと中ゴシックBBBの“かなと漢字”のアウトライン・データだけだった。</p>

<p> 「英数字はどうするんだろう、という気持ちもありましたが、その当時はそれほど深く考えませんでした。今考えるとうかつでしたね」と石田は言う。アドビから正式に発表されたリュウミンライト-KLの英数字にはTimesが、中ゴシックBBBにはHelveticaという書体があてがわれていたのだ。</p>

<p>縦書きと横書きが混在し、さらにアルファベットや「約もの」と呼ばれる記号の扱いまで含めた日本語の文字組版は、世界の中でもかなり特異なものである。正式な理由はわからないが、当時のアドビ本社にはまだ日本語の独自性がよく理解できなかったため、合理化のひとつとして英数字を欧文フォントにしたのではないかと言う。</p>

<p> 「画面表示用のビットマップ・フォントに細明朝【ルビ：さいみんちょう】と中ゴシックなんていう名前がついているのも驚きました。あれはおそらくNTX-Jを発売したアップルさんがつけたのではないかと思うのですが、細い明朝ってなんや、と社内でも話題になりましたよ」と石田は笑った。</p>

<p><br />
<strong>◆専用機時代の終焉</strong></p>

<p>デザイナーたちからの支持が得られたことに触発されたモリサワは、91年になって、見出し用の太明朝A101と太ゴシックB101、そしてマニュアルやCADなどで要望の多かった丸ゴシック体のじゅん101を追加し、初めてのパッケージ販売によるフォントのリリースを行う。また、写研の人気書体だったゴナに似たロダン・シリーズを香港のフォントワークス社が発売し、日本のDTPブームは一挙に火がついた様相となった。ようやくDTPがビジネスとして注目されるようになったのだ。</p>

<p> 「もう、この頃には文字組みの専用機は時代の要求に合わなくなるだろうという意識がありましたね。データというのは共有されることを望むものです。専用機がいくら文字データの互換性をうたっても、それは受け取ることができるというだけのもの。PostScriptは受け取ることも渡すこともできるんです。それも文字だけでなく写真や線画まで含めてしまう。こんなコンピュータ言語が出てくるとは思いもしませんでした」</p>

<p>石田はPostScriptの優位性はまだしばらく続くだろうと予想する。</p>

<p>「PostScript自体はアドビによるものですが、出力機やレイアウト・ソフト、それにフォント・メーカーなどいろいろな会社が集まって現在のDTPを成立させている。1社だけの意向で動くものではなくなっているんです。世界的にみても、これを超える環境が出てくることはちょっと考えにくいでしょう」</p>

<p>ここ数年、モリサワの企業業績は順調に伸びているが、その大半はPSフォント関連のものだという。数年前に手動写植機の生産を中止し、電算写植も専用機ではなくWindows 95で動くソフトウェア・システムとしてリプレースした。もちろんその出力はPostScriptによるものだ。また、写植時代のドル箱であった見出しゴシックMB101をはじめ、モリサワの代表的な太明朝書体としてデザイナーや出版業界から高い評価を受けているA1のPS化も進行中である。さらに、アドビが提唱した新しいPSフォント規格であるCIDフォーマット【＊2】を受けて、現在発売中の書体をすべてアップグレードすると発表した。CID化により、今までシフトJISの文字コードを使用するDTPの泣きどころだった旧字体や外字、記号などの発売にもめどが立ったのだ。</p>

<p><br />
<strong>◆沈黙する巨人</strong></p>

<p>世を挙げてのOA化の流れによって、どこの家電メーカーでもワープロやパーソナル・コンピュータ上で使われる美しいアウトライン・フォントを要求していた。しかし、先程述べたように自社で新しいフォントを開発するのは膨大なコストがかかる。このような声に応えるため、88年には通産省工業技術院指導による産学官民の協力団体「文字フォント開発普及センター」が設立された。</p>

<p>開発普及センターの目的は、デジタル化の時代に向けて、誰もが自由に利用できる新しい和文書体を作成することにあった。書体ごとに出資会員を募り、会員は完成した書体を無料で使用できる。出資会員以外でも安いライセンス料で利用することが可能だ。書体のデザインはコンペによって行った。ここで生まれたのが「平成書体」である。</p>

<p>平成書体にはリョービが制作した平成明朝体（W3〜W9）、日本タイプライタが制作した平成角ゴシック（W3〜W9）、そして写研が制作を担当した平成丸ゴシック（W4・W8）がある。96年、この3ファミリーが完成した時点で、文字フォント開発普及センターはその役割を終了したとして解散した。もちろん平成書体は商業印刷向けにつくった書体ではないため、それまでの写植文字と直接の比較対象にはならないのだが、ここで注目に値するのは、平成丸ゴシックを開発した写研の名前だ。</p>

<p>写研はここまでの間、DTP化の流れに沈黙を守っていた。森沢信夫とともに手動写植機を開発した石井茂吉が、その後袂を分かち、写真植字研究所として設立したのが現在の写研である。写研は写植機の全盛時には圧倒的なシェアを誇り、80年代には総印刷物の70%以上に写研の文字が使われたといわれるまでに成長した。</p>

<p>タイポスやナール、ゴナといった新しい書体は、それまでのオーソドックスなゴシックや明朝体に飽きていたデザイナーたちに絶大な人気を得たし、創設者の石井茂吉自らが自宅、玄関わきの六畳間にこもり、8年の歳月をかけて5万字以上をひとりで書き上げた大漢和辞典（大修館書店）のための石井明朝体は、そのバランスの取れた美しい文字デザインによって現在でも多くの編集者や出版関係者にファンが多い。</p>

<p>その写研がOA化に合わせた平成丸ゴシックを開発し、95年にパッケージでのリリースを認めたのだ。印刷業界の中では写研のDTPフォントへの進出が近いのではないかと、まことしやかな噂も流れ始めた。</p>

<p><br />
<strong>◆文字組みルールの確立</strong></p>

<p> 「公式な発表は出していないんですが、簡単に言ってしまえば現時点でパッケージ・フォントのリリースは考えていません」と話すのは写研の企画宣伝グループマネージャーのHである。DTPと自分たちが販売している文字組みのシステムはまったく別のものだとして、DTPに関する取材やインタビューにも応じていないという。しかし、南大塚にある写研の本社を訪ねてみると,「一般論として」という前置きをしながら、こちらの質問に長時間、言葉を選びながら丁寧に答えてくれた。</p>

<p> 「もちろん、今後もフォントのリリースが絶対にないとは言い切れません。しかし日本語の文字というのは組版や出力と一体で完成するものです。文字だけを切り放して販売してしまうと、糸の切れたタコのような状態になってしまう。どんな文字組みをされるかわからないし、どんな出力機で出力されるのかもわからない。DTPは編集やデザインのテクノロジーとしては目を見張るものがありますが、写研が販売するものは、文字組みや出力までを含めて“生産性を第一に考えたシステム”であるべきだと思っています」</p>

<p>確かに文字と文字組みは切り放せないものだ。写研では電算写植システムを購入したユーザーには、機械の使い方だけでなく、校正記号の読み方を含めて徹底的な組版ルールの研修を行っている。また、文字組みのルールブックとして「組みナウ」という小冊子の配布もしている。このあたりの考え方には、モリサワと対照的なものがあるようだ。モリサワでもシステム購入のユーザーには講習を行っているが、それはあくまでも機械の使い方がメインである。</p>

<p>モリサワ・デジタルタイプセンターの冨田信夫は,「日本語の組版ルールというのは、まだそれほど確立されたものではないと思います。もちろん基本的なものはありますが、活字から写植、そしてDTPへ、メディアが変わればルールだって変わっていくものではないでしょうか。モリサワとしては“日本語の文字組みはこうであるべきだ”という考えを押しつけるつもりはありません。機械の方が自動的に基本的な組版ルールを守る必要はありますが、細かな部分では、あくまでも使う側がルールをつくっていけばいいのです」と語っていた。</p>

<p><br />
<strong>◆生産機具としてのDTP</strong></p>

<p> 「組版までがビジネス」と言い切る写研だが、DTP化への流れを無視しているわけではないようだ。やはり数年前から手動写植機の販売を終了し（現在は受注生産のみ）、電算写植システムのみの販売となっているし、つい最近まで買い取り式だった電算写植用の書体データも、96年末からNフォントパックとして使用量に応じたリース販売に変更した。初期コストを低く抑えて、写研の電算写植機を広く導入してもらうための動きだ。また、それまで文字組のみだった組版ソフトでも、TIFFやEPSなどの画像データを張り込むことが可能になるなど、自社システムの充実は進んでいるという。</p>

<p>確かに、いくらDTP時代といっても、コンピュータ系の雑誌を除き、大手の出版社が発行している一般の週刊誌・月刊誌はいまだに電算写植機で組まれたものがほとんどだ。単行本の類も同じような状況である。地方に行けばまだまだMacのDTPはマイナーな存在だし、伸び悩んでいるとはいえ、ここ数年の写研の総売り上げはモリサワより多く、収益に関してもはるかに上回っている。【＊3】</p>

<p> 「要するに環境の問題なんです。私たちが販売してきた電算写植のシステムに比べ、DTPはまだまだ環境ができあがっていない。写植機の場合、見出しや広告用のコピーをきれいに打つことができるだけでは商売にならないのです。デザインの自由度よりも、1日に何ページ組むことができるかが勝負になっている。そういった生産機具としての環境は、まだDTPには整っていない」と写研のHはいう。</p>

<p>もう少し写研のDTPに対する考えを聞きたいと思い、社長である石井裕子に対するインタビューを申し込んだのだが、これは実現しなかった。雑誌や新聞などからの取材はすべて断っているらしい。大正4年生まれの石井は、創設者、石井茂吉の娘である。現在でも販売予定の書体をすべてチェックし、彼女がOKを出したものだけが“写研の文字”としてリリースされている。一世を風靡したゴナやナールといった書体も、石井の厳しい審美眼によって世に送り出されたわけだ。彼女がDTPをどう捉えているのかをぜひ聞いてみたかった。</p>

<p><br />
<strong>◆デジタルのかかえる問題</strong></p>

<p>DTPに限らず、文字を扱う世界でデジタル化が進んでいくのは間違いのないところだ。写研やモリサワでも、デジタル化の波を受けて、それまでにはなかった新しい問題が生まれてきている。中でも特に彼らを悩ませているのは、フォントの著作権だ。</p>

<p>世界的にみても,「文字のデザイン」は著作権では保護されないという考え方が一般的である。文字は人類の共有の財産であるという考えがベースになっているからだ。現に、83年の東京高等裁判所では,「文字は万人共有の文化的財産であり、特定に書体の著作権を認めると他人が使用できなくなるから認めることはできない」という内容の判決を下した。しかし、特に日本語の場合、膨大なコストのかかる書体デザインを著作物として認めないというのは実状に合わないとして、タイポグラフィ協会などは独自の倫理綱領を発表している。</p>

<p>ヨーロッパなどでは60年のヘーグ協定や73年のウィーン協定などにより、文字デザインの権利と保護を打ち出している国も現れているが、基本的には利用者のモラルにまかされているのが実状だという。</p>

<p>モリサワの冨田は,「欧米では文字のデザインそのものより、フォントに付けられた名前を著作権で保護するという考えが生まれています。それにもうひとつは、デジタル化でコピーしやすくなったといっても、比較的使う側のモラルが守られているという現実があります。日本をはじめ、アジアでは、残念ながらまだまだこのあたりのモラルが低いのが実状です。私たちがフォントをソフトウェアとしてリリースするときも、最初からプロテクトはかけるものだという意識がありました」という。</p>

<p>モリサワが現在発売しているPSフォントは、画面表示用のATMフォント、レーザープリンタ用の低・中解像度用フォント、イメージセッタなど高品位出力機用の高解像度用フォントがあるが、そのすべてにコピープロテクトと、ソフトウェア上でアウトラインが抽出できないようにアウトライン・プロテクトが施されている。正規ユーザーにとって、このプロテクトは不便で不快なものであるのは間違いない。</p>

<p> 「私たちも現在のプロテクト方法がベストだとは考えていません。アウトライン・プロテクトに関しては、この方法を採った時点ではIllustratorなどのバージョンも低く、ソフトウェア上でアウトラインを取ってデザインに利用するといったことは、まだ想定していなかったのです。ユーザーの方に不便な思いをさせていることは承知していますし、今後、プロテクトを外すにせよ他の方法を採るにせよ、なんらかの方策を探っていかなくてはならないと考えています」</p>

<p>結局、環境が成熟していないということなのか。写研が文字を販売しないのも「環境が成熟していない」ということだった。写研では「外されないプロテクトはないから……」という声も聞いた。</p>

<p>環境というものは、一企業の思惑だけでどうにかなるものではない。確かに私の周りを見渡しても、自分の制作物の権利にはうるさいグラフィックデザイナーたちの多くに、コピーしたソフトウェアを使って平気で仕事をしている者がいる。このあたりのことを企業やユーザーが一緒に考えていくことができなければ、環境を成熟させるなんてことは当分無理だろう。</p>

<p>写研とモリサワ、それぞれの方向性を模索しているこのふたつの会社は、手動写植機の共同開発という歴史をもちながら、歩む道筋はすでに遠く離れてしまったようだ。ユーザーとしては、美しい文字を自由に使える時代が来ることを願うしかないわけだが、はたしてその日はいつ来るのだろうか。</p>

<p>【＊1】アウトライン・フォーマット<br />
文字のアウトライン・データは複雑な曲線によって構成されている。この曲線データをコンピュータで扱える数学的記述方に変換するのだが、その方法にはさまざまなフォーマットがある。直線ショートベクトルとは、曲線を非常に短い直線の組み合わせとして表現する方法。直線の長さと、隣り合った直線との角度が記述される。直線と円弧の組み合わせではもう少し自由度が高くなる。これはディスプレイ・フォーマットとも呼ばれる。TrueTypeフォントに使われている2次スプライン曲線は、指定された2点間の曲線を2次の多項式（「＋」または「−」の記号で2つ以上の項を結びつけた整式）によって補間したもの。ベジェ曲線（3次ベジェ曲線）はいちばん自由度が高く、曲線の各区間を両端点（ポイント）と2つの制御点（ハンドル）によって表現する。IllustratorやFreeHandといったグラフィック・ソフトでは、ベジェ曲線を直接操作することで図形を描くことができる。</p>

<p>【＊2】CIDフォーマット<br />
Character ID（文字識別子）Keyed Font Format。アドビがそれまでのコンポジット・フォントに代わる規格として94年に発表した2バイト文字用のフォーマット。少ないメモリで高速に展開し、外字や記号の追加、文字自体に詰め組み情報をもたせることなどができる。モリサワでは現在発売中のPSフォントを順次CIDフォーマットにアップグレードする予定。</p>

<p><br />
【＊3】写研とモリサワの企業業績</p>

<table width="400" border="1" cellspacing="0" cellpadding="5">
  <tr>
    <td>&nbsp;</td>
    <td colspan="2">写研</td>
    <td colspan="2">モリサワ</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>&nbsp;</td>
    <td>総売上</td>
    <td>利益</td>
    <td>総売上</td>
    <td>利益</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>93年度</td>
    <td>200億円</td>
    <td>13.4億円</td>
    <td>102億円</td>
    <td>2.4億円</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>94年度</td>
    <td>190億円</td>
    <td>15億円</td>
    <td>116億円</td>
    <td>2.8億円</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>95年度</td>
    <td>190億円</td>
    <td>11.6億円</td>
    <td>139億円</td>
    <td>3.5億円</td>
  </tr>
</table>
東京商工リサーチ企業情報より。関連会社は除く。]]>
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<title>仙台の街を好きになれない理由</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.pictex.jp/blog/archives/2009/10/post_267.html" />
<modified>2009-10-27T05:51:05Z</modified>
<issued>2009-10-27T05:36:32Z</issued>
<id>tag:www.pictex.jp,2009:/blog//1.573</id>
<created>2009-10-27T05:36:32Z</created>
<summary type="text/plain">高速道路が安くなったから、奥さんと仙台までドライブに出かけてみた。仙台へ行くのは二度目なのだけど、前は駅前のアーケードをちょっと見たくらいだったので、一度ゆっくり街歩きをしてみたいと考えていたのだ。青葉通りのホテルに泊まって、中心街を一周す...</summary>
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<![CDATA[<p>高速道路が安くなったから、奥さんと仙台までドライブに出かけてみた。仙台へ行くのは二度目なのだけど、前は駅前のアーケードをちょっと見たくらいだったので、一度ゆっくり街歩きをしてみたいと考えていたのだ。青葉通りのホテルに泊まって、中心街を一周する巡回バスに乗ったり、松島へも行ってきた。牡蠣や寿司や牛タンも堪能して、旅行自体は楽しかった。</p>

<p>仙台の街を好きだと言う人は多い。気候が涼しくて、海の幸・山の幸とおいしいものが豊富だし、街並みはきれいで常禅寺通りのケヤキ並木も素晴らしく見事だ。でも、残念ながら今回も俺はこの街が好きになれなかった。</p>

<p>確かに美しい街なのだけど、その快適さや美しさには、自然発生的に街の人びとが育んできたものではなく、どこかの設計事務所が机の上でデザインしたままのような底の浅さが透けて見えてしまうのだ。</p>

<p>今回、仙台の街を訪ねるにあたって楽しみにしていたのは、太田和彦が「日本一の飲み屋街」と呼んだ「東一連鎖街」だった。古いバラック建ての飲み屋が幾層にも並び、開放的なゴールデン街のような様相だと聞かされていたのだが、行ってみるとそこはここ数年の地上げですべて潰され、大きなビルが出来ていた。なぜこの街の人たちはこういうことを許してしまうのだろうか。</p>

<p>俺は酒を飲まないけど、古い飲み屋街や繁華街は歩いていても楽しい。しかし仙台の中心地は、電信柱やバラックをすべてブルドーザーで壊し、小綺麗なビルとアーケードで作り上げた場所だと言うことがよくわかる。街の中に古い建物がほとんど残っていないから、綺麗で快適だけどどこか深みや暖かさを感じさせてくれないのだ。この調子じゃ文化横町だっていつまでもつことやら。</p>

<p>基本的に、仙台はゼネコンの街なのだろうと思う。駅前から続く巨大なアーケードモールは見事だけど、前回ここを訪ねたときに目に付いたのは、あちこちに掲げられた「ストリートミュージシャン禁止」「スケートボード禁止」「迷惑禁止・禁止・禁止」の大きな看板たちだ。金に飽かせたコンクリートの巨大アーケードで何とも言えない息苦しさを感じた俺は、吉祥寺に帰ってきて、ハモニカ横町の出口でギターを弾いたりスケボーで遊んでる若い連中を見てほっとしたものだ。</p>

<p>確かに夜中に商店街で演奏されりゃ五月蝿いし迷惑だろう。しかしただ禁止するのではなく、街ぐるみで若い音楽家たちを育てようと努力している場所はたくさんある。桜木町という街は“ゆず”を、柏という街がサムシングエルスを産んだ。そういうことの積み重ねが街の懐の深さや愛着、魅力に繋がっていくんじゃないだろうか。</p>

<p>横浜や静岡、会津、松本、広島など、魅力的な街というのは、古い建造物や緑を大切にして、モダンな開発部分とのバランスを考えているものだ。街歩きの楽しさは、そういう年輪や暮らしてきた人たちの営みを垣間見ることにこそある。</p>

<p>そういえば何年か前に、仙台では路面電車（LRT）を復活させようという運動があったそうだ。しかし行政は速度やキャパなどの効率を重視して、路面電車の何十倍もカネがかかる地下鉄の建設を決定した。路面電車を推進していた人たちのブログなどを見ると、行政が大型の再開発に固執していた様子がよくわかる。なるほど、一事が万事、そういうことなのだ。</p>

<p>横町をブルドーザーで潰し、駅前に巨大なショッピングビルやアーケードを建築する。そろそろこういった古いタイプの「再開発」は終わりにした方がいいのではないだろうか。本来もっている仙台という街のポテンシャルはもっとずっと高かったはずなのに、なぜ税金を湯水のようにつぎ込んで、こんな低レベルのスクラップ＆ビルドを続けているのだろうか。</p>

<p>街の西から北側にかけては、古い城下町や学園都市で暮らしやすそうなところも多かったし、広瀬川の河原はどこも素晴らしかった。このあたりをLRTが走ったら、さぞ魅力的な風景だっただろうと思わされる。しかし逆に、中心街から西の塩釜へ向かう街道沿いには緑がまったく無く、中古車屋とパチンコ屋だけが連綿と続き、街並みや景観に対する配慮のかけらも感じさせない、あまりにもひどいエリアだった。こういう貧相なベッドタウンを見てしまうと、やはり仙台という街はダメなんだと思ってしまう。</p>

<p>まあ塩釜までの街並みはひどかったけど、松島へ入ると一転して素晴らしかった。リアス式海岸の良さがこんなに見事な形でのこっている場所はあまりないだろうなあ。牡蠣もおいしかったし。だから、もともとはこんな感じに美しい街だったんだろうな。残念でした。</p>]]>

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<title>吉祥寺のカフェ</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.pictex.jp/blog/archives/2009/10/post_266.html" />
<modified>2009-10-19T11:46:13Z</modified>
<issued>2009-10-19T11:34:40Z</issued>
<id>tag:www.pictex.jp,2009:/blog//1.572</id>
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<summary type="text/plain">吉祥寺には小洒落たカフェがたくさんあるので、遅めの昼メシをカフェで済ますことも多い。しかし、いつも嫌になるのはどの店も禁煙じゃないってところだ。 イルカッフェ、こまぐら、ハモニカキッチン、A.B.Cafe、武蔵野文庫、まめ蔵など、それぞれ雰...</summary>
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<dc:subject>life</dc:subject>
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<![CDATA[<p>吉祥寺には小洒落たカフェがたくさんあるので、遅めの昼メシをカフェで済ますことも多い。しかし、いつも嫌になるのはどの店も禁煙じゃないってところだ。</p>

<p>イルカッフェ、こまぐら、ハモニカキッチン、A.B.Cafe、武蔵野文庫、まめ蔵など、それぞれ雰囲気もいいしおいしい食べ物もあるんだけど、メシを食ってる隣でタバコを吸われると、あー、もうこの店に来るのやめようかなあと思う。なんで吉祥寺のカフェは禁煙にしてくれないのだろうか。少なくとも人がメシを食ってるときくらいは遠慮してくれ。</p>]]>

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<title>ハセガワB747が完成</title>
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<modified>2009-10-14T11:08:27Z</modified>
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<summary type="text/plain"> 三ヶ月くらいかかったけど、ようやくジャンボジェットのプラモがほぼ完成した。ハセガワ製200分の1のボーイング747-400は、完成すると全長・全幅がそれぞれ30センチ以上あるから、狭いわが家じゃ飾る場所が大変だ。 FIAT500、モーリス...</summary>
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<![CDATA[<p><a href="http://www.pictex.jp/lbox/747/"><img alt="b747.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/b747.jpg" width="400" height="269" border="1" /></a></p>

<p>三ヶ月くらいかかったけど、ようやくジャンボジェットのプラモがほぼ完成した。ハセガワ製200分の1のボーイング747-400は、完成すると全長・全幅がそれぞれ30センチ以上あるから、狭いわが家じゃ飾る場所が大変だ。</p>

<p>FIAT500、モーリスミニと、クルマのスケールモデルを作ってきたので、今回は気分を変えて旅客機を選んでみた。エアプレーンは初めてなので戸惑ったところもあるが、ピカピカのジャンボは机の上に飾るととてもかっこいい。</p>

<p>でも、まずはお詫びをしなくてはならない。実は長い間、JALの機内誌の仕事をお手伝いさせていただいてるのだが、今回はJALジャンボの機体がユザワヤの模型売場になかったため、ついカラーリングのきれいなANAの機体を選んでしまったのだ。</p>

<p>本当は、いちばん好きなカラーリングは旧JALの鶴丸なんだけど、もう鶴丸のプラモは入手できないようで（新JALの日の丸カラーは入手できる）、モデラー達もみんな仕方なしにANAの方を選んでいるみたい。鶴丸は品が良くて人気があるのだから、デカールだけでも売ればいいのになあ。</p>

<p>まあ今回はファーストプラクティスというか、初めての習作ということで勘弁していただいて、次回はちゃんとJALの機体を作ります。（＞関係者各位）</p>

<p>ところで今回は製作途中の記録をデジカメで撮っておいたから、説明コメントと一緒にLightboxのギャラリーとしてアップしてみた。興味のある人はこちらも見てください。</p>

<p><a href="http://www.pictex.jp/lbox/747/">>> ハセガワ BOEING747-400製作ギャラリー</a></p>

<p><a href="http://www.pictex.jp/lbox/747/"><img alt="gallery.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/gallery.jpg" width="400" height="84" border="0" /></a></p>]]>

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<title>劇場用映画　ちびまる子ちゃん「わたしの好きな歌」</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.pictex.jp/blog/archives/2009/10/post_265.html" />
<modified>2009-10-09T10:27:46Z</modified>
<issued>2009-10-06T09:03:01Z</issued>
<id>tag:www.pictex.jp,2009:/blog//1.570</id>
<created>2009-10-06T09:03:01Z</created>
<summary type="text/plain"> ヤフオクで劇場版ちびまる子ちゃん「わたしの好きな歌」のVHSテープを入手した。落札価格は1200円。長い間、何とかもういちど観たいと思っていたのでとても嬉しい。 どうやら地方のレンタルショップあがりだったようで、それなりに傷んではいるけど...</summary>
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<![CDATA[<p><img alt="maruko.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/maruko.jpg" width="229" height="306" /></p>

<p>ヤフオクで劇場版ちびまる子ちゃん「わたしの好きな歌」のVHSテープを入手した。落札価格は1200円。長い間、何とかもういちど観たいと思っていたのでとても嬉しい。</p>

<p>どうやら地方のレンタルショップあがりだったようで、それなりに傷んではいるけど、普通に観るには問題ない。テープが伸びたり切れたりすると嫌なので、さっそくDVDにダビングした。</p>

<p>この「わたしの好きな歌」は、最近ではなかなか手に入りにくくなっているソフトだ。ほかのちびまる子作品と違って、評判がよかったのにいつまでもDVD化されず、VHSも売り切れのままというのは、何か権利関係で再発できない理由があるのかもしれない。</p>

<p>劇場での公開は1992年。俺は吉祥寺のラオックスが入っていたビルの地下にあった映画館でこの映画を観た。なぜいい歳した野郎がひとりでこんな映画を観たのか、理由はよく覚えていない。あれから17年も経つのか…。</p>

<p>ストーリーは簡単で、偶然知り合った絵描きのお姉さんとまる子の出会いと別れ、それに戦時中の童謡「めんこい仔馬」をからめた音楽パートが融合する。まる子のやさしさが泣かせるストーリーの良さもさることながら、もうひとつの見所は、これらの音楽パートで使用されている楽曲の良さとアニメ的な完成度の高さにもある。</p>

<p>音楽パートの挿入曲は贅沢な顔ぶれで、大瀧詠一の「1969年のドラッグ・レース」、チャンプルーDKI（久保田真琴＆サンディ）の「ダンドゥット・レゲエ」、細野晴臣の「はらいそ」、たまの「星をたべる」、杉真理の「B級ダンシング」、それに笠置シヅ子の「買い物ブギ」といった、ちょっと子供向きアニメでは考えられない「濃い」選曲となっている。それぞれが素晴らしい名曲揃いで、おそらくさくらももこの趣味が反映しているのだろう。ちびまる子で使われている音楽のセンスのよさは、<a href="http://www.pictex.jp/blog/archives/2005/09/post_174.html">何年か前にも書いたことがあった</a>なあ。映画全体の音楽は千住明が担当している。</p>

<p>映画全体の監督は芝山努と須田裕美子だが、音楽パートの演出は、後に「クレヨンしんちゃん」や「マインド・ゲーム」を作る湯浅政明などが参加している。とくに湯浅が演出した「1969年のドラッグ・レース」と「買い物ブギ」は湯浅ワールド全開で、アバンギャルドながらちびまる子的な世界観とも融合し、素晴らしくカッコいい。必見のパートだ（<a target="_blank" href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm2032959">ニコ動で観られるようだ</a>）。</p>

<p>今回、17年ぶりにこの映画を見直してみたのだけど、やはり良かった。まる子は怠け者でオバカなところもあるけど、本当はやさしくていい子なんだ、ということがよくわかる。素晴らしい映画だった。ぜひともDVD、いやブルーレイで再発売してほしい。たくさんの子供達にこの映画を観てもらいたいなあ。</p>

<p><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%81%A1%E3%81%B3%E3%81%BE%E3%82%8B%E5%AD%90%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93_%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AA%E6%AD%8C">映画ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌（ウィキペディア）</a></p>]]>

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<title>隣人は選べない</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.pictex.jp/blog/archives/2009/08/post_264.html" />
<modified>2009-08-24T12:31:26Z</modified>
<issued>2009-08-24T12:30:24Z</issued>
<id>tag:www.pictex.jp,2009:/blog//1.567</id>
<created>2009-08-24T12:30:24Z</created>
<summary type="text/plain">わが家は賃貸のテラスハウスだ。長屋形式の二世帯住宅みたいな家で、狭いながら庭もあり、一戸建てのような暮らしをエンジョイしていた。庭はあまり手入れをしていないが、近所のノラネコたちが遊びに来る。すぐ横には樹齢数百年のケヤキやシラカシが生えてい...</summary>
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://www.pictex.jp/blog/">
<![CDATA[<p>わが家は賃貸のテラスハウスだ。長屋形式の二世帯住宅みたいな家で、狭いながら庭もあり、一戸建てのような暮らしをエンジョイしていた。庭はあまり手入れをしていないが、近所のノラネコたちが遊びに来る。すぐ横には樹齢数百年のケヤキやシラカシが生えていて、秋にはドングリと枯れ葉でいっぱいになる。</p>

<p>そんな出来すぎた幸せな賃貸生活を満喫していたのだが、今年の春にお隣のSさんが引っ越してしまってから、様子が一変してしまった。新しく越してきた家族が問題なのだ。今まで隣の物音が聞こえることはほとんどなかったのに、毎日ひどい騒音に悩まされることになった。</p>

<p>新しい隣人は四人家族で、小学生くらいの女の子と幼稚園くらいの男の子がいる。そいつらがドタンドタンと一日中家の中を走り回るので、うるさくって仕方ない。生活音の遮音対策はされていても、木造の一軒家なので床から響いてくる音は防ぎようがない。</p>

<p>どうも奴らは共同住宅に住んだ経験がないらしく、自分たちの出す騒音に対して非常に無神経なのだ。一晩中キッチンの換気扇をまわしっぱなしで寝たり、窓を開けて大声で子供に怒鳴ったりしている。フローリングの床で椅子を引くギーギーという音がこちらの内蔵にまで響いてくる。何度か苦情を言ったが、「すみませ〜ん」と返すだけで、自分たちが騒音を出していることがあまりよく理解できていないようだ。困ったなあ。</p>

<p>それに、その家族はベンツとセルシオの二台を所有（それだけですでに下品さ丸出しなのだけど）していて、クルマがデカイもんだから駐車場の空いている場所を何台分か勝手に占有したり、共有の駐車場を子供の遊び場にして大声を出したりと、もうやりたい放題。こういうのはいちど嫌だと感じ始めるときりがなくなってしまう。いいかげんこちらはノイローゼ気味で血圧も上がりっぱなしだ。</p>

<p>不動産屋にも相談したが、まあ彼らも一般的な注意くらいしかできないので、大きな期待は出来ないだろう。せっかくいい住環境を手に入れたと思ったのだがなあ。</p>]]>

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<title>西原理恵子の子供まつりポスター</title>
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<modified>2009-07-21T02:06:56Z</modified>
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<summary type="text/plain"> 近所の小学校で、毎年秋になるとPTA主催の子供まつりをやっている。お手製のポスターが酒屋の裏や路地にはりだされていて、去年、そこに描かれているイラストが西原理恵子ふうだなあと思った。 その時は誰かが上手にマネをして描いたのかと思ったのだけ...</summary>
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<![CDATA[<p><img alt="yumematuri.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/yumematuri.jpg" width="274" height="345" /></p>

<p>近所の小学校で、毎年秋になるとPTA主催の子供まつりをやっている。お手製のポスターが酒屋の裏や路地にはりだされていて、去年、そこに描かれているイラストが西原理恵子ふうだなあと思った。</p>

<p>その時は誰かが上手にマネをして描いたのかと思ったのだけど、どうやら本人らしい。今年もポスターがはりだされていたので、写真を撮ってきた。彼女はうちの近所に住んでいるみたいだね。それじゃ「毎日かあさん」はこの小学校だったんだ。なんと贅沢な。でもこういうことを引き受けるあたりは、さすがサイバラさん、偉いな。</p>]]>

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<title>OS X Hack：Finderのツールバーにボタンを追加</title>
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<modified>2009-09-11T06:37:53Z</modified>
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<summary type="text/plain">Mac OS X（10.5）Hackの第2弾。最近はようやく慣れたけど、Mac OS 9からOS Xに変わったとき、いちばん戸惑ったのが［コマンド］＋Nのショートカットで新規フォルダではなく、新規ウインドウが開いてしまうことだった。また、普...</summary>
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<![CDATA[<p>Mac OS X（10.5）Hackの第2弾。最近はようやく慣れたけど、Mac OS 9からOS Xに変わったとき、いちばん戸惑ったのが［コマンド］＋Nのショートカットで新規フォルダではなく、新規ウインドウが開いてしまうことだった。また、普段はドックを隠す設定にしているので、不要なファイルをゴミ箱にドラッグするのもやりづらかった。</p>

<p>Finderをもっと高機能なもの（例えばPath Finderなど）に替えてしまうのも手だけど、簡単に自分の使いやすいようにするには、ウインドウ上部のツールバーをカスタマイズすればいい。</p>

<p><a href="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/finde.jpg"><img alt="finde.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/finde-thumb.jpg" width="400" height="112" /></a></p>

<p>ツールバー部分を［コントロール］＋クリックするとカスタマイズのメニューが出てくる。新規フォルダの作成もファイルの削除も、ボタンを登録しておけば楽だ。位置や順番は自分の使いやすいように並べよう。</p>

<p>よく使うアプリケーションも登録しておける。「プレビュー」やテキストエディタを登録しておけば、選んだファイルをそのままドラッグ&ドロップできるから非常に便利だ。特に「プレビュー」は扱えるフォーマットも多いし、編集機能も強力で、複数の画像もブラウズしやすいから、画像ビューアとして最高だと思う。</p>

<p>ツールバーのカスタマイズはMacのほとんどのソフトで可能だから、よく使うソフトでは必ずカスタマイズしておくといい。不要なボタンを削除しておくだけでもスッキリして使いやすくなる。</p>]]>

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<title>OS X Hack：メニューバーの時計に日付を表示</title>
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<modified>2009-09-11T06:39:38Z</modified>
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<summary type="text/plain"> コンピュータを使うとき、普段はあまりTipsやHack的なことにこだわらないようにしている。そういったちょっとした工夫は面白いし便利なんだけど、ソフトのバージョンアップなどですぐに陳腐化してしまうからだ。だから以前にそういう本を書かないか...</summary>
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<![CDATA[<p><img alt="clock1.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/clock1.jpg" width="456" height="107" /></p>

<p>コンピュータを使うとき、普段はあまりTipsやHack的なことにこだわらないようにしている。そういったちょっとした工夫は面白いし便利なんだけど、ソフトのバージョンアップなどですぐに陳腐化してしまうからだ。だから以前にそういう本を書かないかという話が来たときも、すぐに断ってしまった。</p>

<p>それでも、みんなが知らないでいる便利な工夫を、ちょっと広めてみるのは悪くないかもしれない。今回はMac OS X（10.5）でメニューバーの時計に日付を表示するHackを。</p>

<blockquote>
<p>1）システム環境設定の「言語環境」で「書式」を選び、時刻の［カスタマイズ］をクリックする。</p>

<p>2）ここに出てくる「表示：中」がメニューの時計に使用されるので、以下をコピペする。</p>

<p>MM/dd　H:mm:ssa</p>

<p>3）キーボードから入力してもOK。よく考えれば意味は何となくわかるはず。ddとHの間は全角（2バイト）のスペースを入れる。</p>

<p><a href="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/clock2.jpg"><img alt="clock2.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/clock2-thumb.jpg" border="1"width="300" height="194" /></a><br />
4）ペーストすると、上のような表示になるはずだ。「午前／午後」は「AM／PM」に直しておこう。できたら［OK］をクリックする。</p>

<p>5）24時間表示やAM／PM、曜日などを出したいときは、システム環境設定の「日付と時刻」にある「時計」で設定しよう。</blockquote><br />
</p>]]>

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<title>「吾輩は猫である」をようやく読了</title>
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<modified>2009-07-09T05:57:46Z</modified>
<issued>2009-07-08T11:59:32Z</issued>
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<summary type="text/plain">　 電車で外出するときは、iPhoneで青空文庫を読むことが多い。電子リーダーはヒラギノ明朝を入れた「SkyBook」が気に入っている。ここのところずっと車中では夏目漱石の「吾輩は猫である」を読んでいた。 「吾輩は猫である」は有名な割に、最...</summary>
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<![CDATA[<p><a href="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/skybook.jpg"><img alt="skybook.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/skybook-thumb.jpg" width="150" height="225" /></a>　<a href="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/wagahai.jpg"><img alt="wagahai.jpg" src="http://www.pictex.jp/blog/archives/img/wagahai-thumb.jpg" width="150" height="225" /></a></p>

<p>電車で外出するときは、iPhoneで青空文庫を読むことが多い。電子リーダーはヒラギノ明朝を入れた「SkyBook」が気に入っている。ここのところずっと車中では夏目漱石の「吾輩は猫である」を読んでいた。</p>

<p>「吾輩は猫である」は有名な割に、最後まで読了した人が少ないといわれている。俺も中学生の頃に最初の数十ページを読んで誤魔化していた。しかし今回改めて最後まで読んでみて、この小説の過激さに度肝を抜かれた。とんでもない小説だな、こりゃ。</p>

<p>基本的には猫の目を借りた文明批評なんだけど、後半はほとんど猫なんか出てこない。飼い主の苦沙弥先生と友人・知人の与太話が延々と続く。ナンセンスなギャグやちょっと笑えないくらいのブラックジョークも満載だし、皮肉や雑言や差別用語の羅列もものすごい。何ともアナーキーな会話の連続で、これが日本を代表する文学なのだとしたら、日本もあながち捨てたもんじゃないなあと思わされた。</p>

<p>しかし、その後の漱石の作品に共通する、人生に対する諦観のような視線はこの頃からはっきりとあり、それがまたたまらない魅力となっている。<a href="http://www.pictex.jp/blog/archives/2003/05/post_14.html">前にも書いた</a>けど、やはり夏目漱石は大人になってから読んだ方が面白さがわかる。おそらくほとんどの人はこの小説を牧歌的なユーモア小説だと誤解していると思うので、とにかく最後まで読んでみてください。</p>]]>

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<title>GLOBEのADC賞に異議がある</title>
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<modified>2009-07-07T04:24:14Z</modified>
<issued>2009-07-07T04:03:18Z</issued>
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<summary type="text/plain">朝日新聞のGLOBEという折り込み新聞が、今年のADC（Tokyo Art Directors Club）賞に輝いたそうだ。このGLOBEのエディトリアルデザインだけど、本当にひどい。 横組みで写真や余白を大きく使ったGLOBEの紙面は、確...</summary>
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<dc:subject>Design</dc:subject>
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<![CDATA[<p>朝日新聞のGLOBEという折り込み新聞が、今年のADC（Tokyo Art Directors Club）賞に輝いたそうだ。このGLOBEのエディトリアルデザインだけど、本当にひどい。</p>

<p>横組みで写真や余白を大きく使ったGLOBEの紙面は、確かにバランスが取れていて美しい。しかし、いちばん肝心な可読性のレイアウトが悪い。段落ごとの視線の移動距離が大きいうえ、1行の長さは頻繁に変化するし、ヨコに組んだ文字組をツメ処理しているので、読みづらいことこの上ない。新聞に要求される「リーディングのリズム化」を阻害してしまうのだ。インターフェイスとしてのエディトリアルでは、とても及第点はつけられない。</p>

<p>ADC賞というのは会員の投票によって決まるという。今回の受賞で想像されるのは、現在のADたちは普段、よほど新聞や活字を読んでいないということだろう。だからパッと見の奇麗さや斬新さにしか興味が向かず、長文の読みやすさや理解しやすさなど、本当にその情報を必要としている人々のことなんか考えられないのだ。</p>

<p>現在の新聞の紙面デザインというのは完成度が高いので、それをどうやって現代的にリ・デザインし、新しい読者を捕まえるかを考えるべきなのに、すぐ安易にスクラップ&ビルドしようとするからこういうことになる。「Seven」の失敗で懲りろよ。こんなことをやっているから雑誌や新聞が衰退するのだ。</p>

<p>ADCが本当にダメで、デザインのことを理解していないなあというのは、<a href="http://www.tokyoadc.com/">彼らのWebサイト</a>を見てみればよくわかる。</p>

<p>トップページはFlashのスプラッシュだし、サイトの中ではフレームを使っている。デザイン業界のWebサイトにありがちな典型的ダメサイトで、ユーザビリティやアクセシビリティ、SEOなどに対する配慮がこれっぽっちもない。Web標準の教科書から見たら完全に落第だ。</p>

<p>日本のデザイナーたちの最大の欠点はユーザビリティの欠如にある。ロジックではなく情緒でしかデザインを考えられないデザイナーが多すぎるのだ。ドナルド・ノーマンや、ヤコブ・ニールセンの本でも読んで、もう少し勉強しろといいたい。</p>]]>

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